○ 森の仲間たちとは

︎理 念

薪で地域を生き返らせる

私たちは薪ボイラーの販売を通じて、地域が主体となった薪流通の仕組みを創り、地域の「森と人」、「人と人」がつながる新しい経済を生み出すことによる地域再生を目指します。

薪ボイラー販売 薪流通構築 薪による地域づくり

︎背 景

今、地域で起きていること 2週間に1つ、集落がなくなっています。平成18 年度「国土形成計画策定のための集落の状況に関する調査」(国土交通省)より

岐阜県のある街の人口の2035年までの人口の推移をシュミレーションすると、今後20年間で人口は半分に高齢化率は1.5倍になります。これは、日本のどの農山村でもあてはまる事実です。

︎経 緯

薪ボイラーの民主化が必要

当社代表の森は、木の駅で収集した木材を地元の温泉施設などの熱源として利用できる薪ボイラーの導入支援を行ってきました。森が初めて導入支援を手がけたのは、岐阜県恵那市山岡町にある花白温泉です。計画では、木の駅は自立運営できる価格(6,000円/t)で木材を販売でき、温泉施設側は燃料代を安くできるという理想的なものでしたが、結果は厳しいものでした。薪を燃やしているのに重油の使用量が増えてしまったのです。しかし、ここから地域の関係者の方々と協議を重ね、手探りで問題の原因を探り、改善を重ね、現在は期待された効果が出ています。
この経験から、今後木の駅に取り組むさまざまな地域の方たちが同じ失敗を繰り返さないためにも、薪ボイラーをよくわからないまま専門家やメーカー任せきりにせず、地域の使い手が正しい情報を元に自分たちの手で賢く活用する「薪ボイラーの民主化」が必要だと実感しました。

森の仲間たち
薪ボイラープロジェクト

その薪ボイラーの民主化の第一歩として、多くの薪ボイラーが運用され、当たり前に利用されている欧州の情報を集め、伝えたいと考えました。が、お金、知恵、語学など先立つものは何もありません。そのため、「地域と森を元気にしたい」という想いを持つ仲間を全国から募り、カンパをいただく代わりに、現地の情報をお伝えする「森の仲間たち薪ボイラープロジェクト」を始めました。
最終的には300人以上の皆様よりカンパをいただき、薪ボイラー先進国であるドイツ、スイス、オーストリアに送り出していただきました。

地域の希望の未来のために
KÖB社の薪ボイラーの販売へ

この旅の中で、森はKÖB社(現VIESSMANN社)の薪ボイラーと出会いました。KÖB社は、薪ボイラーを主力とする会社で、現地での信頼も厚く、どこの現場でも利用者が満足していました。また、大型の薪ボイラーも作っており、薪に取り組む地域の可能性を広げ、勇気付けることができると考え、日本での販売を決意しました。
さらに、この旅ではドイツのレッテンバッハ村との出会いがありました。この村では薪ボイラーなどを活用した総合的な地域づくりを地域が主体となって行うことで、減り続けていた人口をV字回復させていました。薪ボイラーの先に見える希望のある地域の姿を確かに見ることができました。

これらの出会いは、ご支援をいただいた皆様のおかげであり、共有の成果です。この恩返しをしたいという想いで、社名を「株式会社森の仲間たち」としました。森と地域を愛し、元気にしたいと考える皆様と、一緒に歩んでいくことができれば幸いです。