○ 導入事例
ひだ荘川温泉 桜花の湯
温泉施設への熱供給事業のお手伝いをしました。
事業のスキームとしては、民間事業者が設備を整備し、20年間、公共の温泉施設へ熱供給を行うことで、燃料代はもちろん、設備の費用回収まで行う事業です。
事業主である株式会社井上工務店さんが設備を整備し、自社製材所からの端材をチップに加工し供給、設備の運用までします。当社では、乾燥チップボイラー(101kW)×4台とチップ搬送装置(2基)、熱交換器内蔵の蓄熱タンク9000L、煙突を納入しました。
4台のチップボイラーが必要に応じて自動で起動と停止をし、蓄熱タンクが設定温度になるように出力調整を行っています。種火運転状態がないため、無駄なチップの使用と電気代を抑えることができます。
乾燥チップのボイラーは、生チップボイラーに比べ、お客さんが行うメンテナンスの手間がかなり少なく、日常運用は灰ボックスの交換以外はほぼ、メンテナンスフリーです。弊社も年に2~3回の定期メンテナンスを行う程度ですみます。
だんだんと数が少なくなる地域の中小規模の製材工場の経営の下支えや地域の中で木材を循環できる仕組みとして、この仕組みは地域のお役に立てるのではと取り組んでいます。
事業主体: | 株式会社井上工務店 |
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所在地 | 岐阜県高山市 |
運用開始時期 | 2017年10月 |
出力 | 100kW×4台+蓄熱タンク9,000L+既存タンク5,000L |
熱利用 | 給湯、昇温、保温 |
燃料供給 | 自社(乾燥チップ) |
年間使用量 | 400t(乾燥チップ) |