○ 導入事例

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地域資源を生かした自給自足モデル

福島県 三島町生活工芸館

冷房も薪ボイラーで!

福島県三島町生活工芸館という施設へ薪ボイラーが導入され、暖房だけでなく冷房へも使用されることになりました。

奥会津の山間の三島町では、地域の方々が、日々楽しみながら生活に必要なものを手仕事で作ることを奨励しており、地域づくりに活かしてきました。人口の約一割の150人の方々が工芸も作り手となっています。この施設はその工芸品を展示したり販売したりする知る人ぞ知る施設で、NHKの民芸をテーマとする趣味の番組でも、取り上げられています。

今回の導入では、再生可能エネルギーの利用を進めるために、利用の在り方をPRするという目的で設置が決定され、薪ボイラーで冷房利用まで行うという先駆的なシステムに挑戦した事例です。ペレットやチップのボイラーでの冷房利用は実施されたことがありますが、薪での事例はほとんどありません。

技術的には、吸収式冷水器という機械を使います。非常に高温のお湯を連続的に供給する必要がありますが、これは薪ボイラーにとってはとても難しいことです。しかし、出力調整ができ、高温水を安定して供給できる薪ボイラー「VITOLIGNO 300-S」と、温度成層を作れる欧州製のタンクで、技術的には実現可能と考え設計から協力させていただきました。

このような先駆的な取り組みをきっかけに、周辺地域へも薪ボイラーが導入され地域を元気にするきっかけづくりになったり、施設自体の付加価値が高まることで、国内外からの誘客が進めばと考えております。

事業主体: 三島町
所在地 福島県大沼郡三島町
運用開始時期 2019年3月
出力 薪ボイラー:75kW+蓄熱タンク:4,000L
熱利用 冷暖房
燃料供給 町民
年間使用量 約50m3(薪)
業務用薪ボイラー蓄熱タンク地域×エネルギー ローカルビジネスモデル地域資源を生かした自給自足モデル
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